これは、Python Software Foundation と JetBrains が共同で実施した第 6 回目の公式年次 Python 開発者アンケートです。 2022 年 10 月から 12 月にかけて約 200 の国と地域の 23,000 人を超える Python 開発者から回答をいただき、言語とそれを取り巻くエコシステムの現状を明らかにすることができました。
Python 開発者の 86% は Python の他に別の言語を使用しており、その中でも JavaScript、HTML/CSS、および SQL が最も一般的です。
ウェブ開発の数値は、質問「Python を主に何に使用していますか?」で「ウェブ開発」を選択した回答者の数を表しています。 データサイエンスの数値は、同じ質問に対して「データ解析」または「機械学習」を選択した回答者の数を表しています。
当然ながら、ウェブ開発者の間では JavaScript と HTML/CSS が、データサイエンティストの間では SQL が最も人気のある言語です。
このセクションではユーザーが Python を使用する目的、従事している開発の種類、さまざまな用途の組み合わせを確認するための質問をしました。
5 人に 1 人の回答者が仕事関連のプロジェクトでのみ Python を使用しているのに対し、半数強が個人プロジェクトでも使用しています。
Python を主要言語としている人は、主にウェブ開発に使用しています(23%)。
Python が第二言語として最も多く使用されているのはデータ解析(16%)と DevOps(14%)であり、ウェブ開発は 3 位(13%)となっています。
この質問は、データ解析と機械学習に従事している方にのみご回答いただきました。
データ解析と機械学習に従事する Python 開発者の約 3 分の 1 が、自身をデータサイエンティストだと考えています。
回答者の 90% 以上はすでに Python 3 での実装を行ったことがあるため、
メインストリームでの採用を達成したと言えます。
Python 2 ユーザーの数は過去 3 年とほぼ同じ 7% 未満のままです。 とはいえ、一部のユーザーはデータ解析(29%)、コンピューターグラフィックス(24%)、および DevOps(23%)にバージョン 2 を依然として使用しています。
このアンケートは 2022 年 10 月 14 日~11 月 14 日に実施され、Python 3.11 は 2022 年 10 月 24 日にリリースされたばかりだったことに注意してください。
Python のバージョンを更新しないと回答した Python 開発者の割合。6% は自分以外の人物が更新を管理していると回答しました。
python.org 経由で Windows にインストールした Python を使用していると述べた回答者の割合。macOS と Linux のユーザーにとって最も一般的なオプションは、OS が提供する Python、Python.org、Docker コンテナー、および pyenv でした。
注意: Enthought のシェアは 0.5% 未満であったため、「その他」に含まれています。
Poetry は徐々に人気を得ている Python 環境分離ツールです。 2020 年以来、6 パーセントポイント増加しています。 このツールの機能はすでに Python のコアに取り込まれていることを考慮すると、期待の大きいツールのようです。
Python ウェブフレームワークの使用については、Flask、Django、FastAPI の三つ巴の戦いが続いています。
他のすべてのフレームワークを合わせても 3 位に届きません。FastAPI は昨年から 4 パーセントポイント増加し、現在では Python 開発者 4 人に 1 人が使用しています。
Django の展望については、Django Software Foundation と共同で実施した「2022 年 Django 開発者アンケート」をご覧ください。
上位 3 つのフレームワークは 2021 年から変化していませんが、Requests が httpx に 4 パーセントポイントを譲っています。
一般的に、規模の大きな企業ほど小さな企業よりも Python プロジェクトにユニットテストを使用する傾向が高く、pytest や mock をより広く採用しています。
MS SQL Server と Oracle データベースがデータサイエンティストの間でウェブ開発者の 2 倍の人気を誇っているのに対し、他のほとんどのデータベースはウェブ開発者による採用がはるかに多くなっています。
Python 開発者の 31% がビッグデータツールを使用しており、2021 年から 6 パーセントポイント増加しています。 この数値はデータサイエンティストの間では 42% に達しています。誰が予測できたでしょうか?
クラウドプラットフォームを使用している Python 開発者の割合。昨年より 5 パーセントポイント増加しています。
この質問は、クラウドプラットフォームを利用している方にのみご回答いただきました。
アフリカ地区の Python 開発者の間では Heroku クラウドプラットフォームの人気が最も高く、39% の開発者が使用しています。 他の言語開発者の使用も、プラットフォームの選択に影響を与えています。
当然ながら、C# ユーザーは AWS のほぼ 2 倍の割合で Microsoft Azure を使用しています。 Go と TypeScript の開発者は最も活発なクラウドプラットフォームユーザーであり、80% 以上がクラウドを使用しています。
この質問は、クラウドプラットフォームを利用している方にのみご回答いただきました。
この質問は、クラウドプラットフォームを利用している方にのみご回答いただきました。
virtualenv を使ったローカル開発の人気は引き続き下落しており、2020 年から 7 パーセントポイント減となっています。 ローカル開発は Python でウェブ開発を行う回答者に最も一般的に使用されています。
リモート開発環境の使用率は徐々に増加していますが、2020 年から確実に 3 パーセントポイント増加しています。 リモート開発は機械学習、ネットワークプログラミング、および DevOps で最も一般的に使用されています。
macOS と Windows の人気がいずれも昨年とほぼ同じであるのに対し、Linus の使用率は 4 パーセントポイント減少しました。
GitHub Actions の人気は高まり続けており、現在では Python 開発者の 3 分の 1 以上が使用しています。
CI ツールの全体的な採用率も、2021 年に比べて 4 パーセントポイント増加しました。
継続的管理ツールを使用している回答者の割合。Ansible に最も人気が集まっているのに対し、11% はカスタムソリューションを好んで使用しています。
Python 開発者の 39% はドキュメント作成ツールを使用しており、昨年と変わらず Sphinx が 1 位の座を維持しています。
回答者の 3 分の 2 に選ばれた PyCharm と VS Code は、Python 開発に使用されている上位 2 つの IDE です。
回答者のわずか 14% が単一の IDE またはエディターを使用しており、大半(61%)は 2~3 個の IDE またはエディターを併用しています。 Python 開発者の 26% は PyCharm を補助的な IDE として好んでおり、4 分の 1 が VS Code を選択しています。
最も人気のあるエディターと IDE を特定するため、「現在の Python 開発に使用しているメインのエディターは何ですか?」という単一回答形式の質問を行いました。
ウェブ開発の数値は、質問「Python を主に何に使用していますか?」で「ウェブ開発」を選択した回答者の数を表しています。 データサイエンスの数値は、同じ質問に対して「データ解析」または「機械学習」を選択した回答者の数を表しています。
ツールを使用してプロジェクト間の環境を分離している Python 開発者の割合。上位 3 つのソリューションは、venv、virtualenv、および Conda です。
コンテナーで仮想環境を使用している開発者の数は昨年から 5 パーセントポイント増加しています。
上位 3 つのツールは昨年から変化していませんが、どれも少しずつ人気が下落しています。 一方、Poetry の使用率は 2 パーセントポイント増加しています。
標準ライブラリモジュールである venv を使用している開発者の数は、2021 年から 5 パーセントポイント増加しています。
requirements.txt にアプリケーション依存関係情報を保存する割合は減少しており、昨年比で 7 パーセントポイント下落しています。
それと同時に pyproject.toml が同じポイントだけ上昇しており、現在では 3 分の 1 の Python 開発者が使用しています。
pyproject.toml は多大な努力が投入されて同等の機能を持つようになり、現在は pip で直接サポートされています。
ツールを使用してアプリケーション依存関係のバージョンを管理している Python 開発者の割合。この目的で主に使用されているツールは Poetry、pipenv、および pip-tools で、開発者の間でほぼ同等の割合で使用されています。
アプリケーション依存関係のバージョンを依然として手動で更新している Python 開発者の割合。昨年から 5 パーセントポイント減少しています。
この質問は、アプリケーション依存関係の厳密なバージョン管理に何らかのツールを使用している方にのみご回答いただきました。
2021 年と比較すると、PyPl の使用率は 7 パーセントポイント減少していますが、他のすべてのパッケージインストール方法はほぼ変化していません。
Python を使ってアプリケーションを開発している Python 開発者の割合。この目的で最も人気の高いツールは、Setuptools、Wheel、build、および Poetry です。
この質問は、アプリケーションを開発している方にのみご回答いただきました。
半数以上の Python ユーザーがアプリケーションを開発していますが、アプリをパッケージリポジトリに公開したことがあるのは 41% に過ぎません。
この質問は、Python アプリケーションパッケージを公開した方にのみご回答いただきました。
Python ライブラリの開発とパッケージ化をすでに行った回答者の割合。この目的で最も人気のあるソリューションは概して Python アプリケーション開発のソリューションと同じです。
独自の Python ライブラリを開発してすでに公開している回答者の割合。主に PyPl またはプライベート Python Package Index を使用しています。
この質問は、パッケージ化された Python ライブラリを公開した方にのみご回答いただきました。
興味深いことに、PyPl の使用率は昨年から 9 パーセントポイント減少しており、PiPl の内部ミラーへの人気が 5 パーセントポイント増加しています。
この質問は、会社に勤務している方にのみご回答いただきました。
この質問は、会社に勤務している方にのみご回答いただきました。
この質問は、会社に勤務している方にのみご回答いただきました。
この質問は、会社に勤務している方にのみご回答いただきました。
この質問は、雇用されている方にのみご回答いただきました。
より詳細にデータを分析したいですか? 匿名化されたアンケート回答をダウンロードして調査に役立ててください! 調査結果や分析データを Twitter に投稿してください。投稿の際にはハッシュタグ #pythondevsurvey を付け、@jetbrains と @ThePSF をメンションしてください。
データセットには Python Software Foundation の公式チャンネルからの回答のみが含まれています。 このデータセットには、python.org と PSF ブログ、公式の Python メーリングリスト、Python 関連のサブレディット、および PSF’s Twitter と LinkedIn アカウントでのアンケート推進を通じて 2022 年 10 月から 12 月に収集された 23,000 件以上の回答のうち、重複する回答と信頼性の低い回答を除外したものが含まれています。 アンケート結果が特定のツールやテクノロジーに一方的に有利にならないよう、回答の収集には製品、サービス、またはベンダー関連のチャンネルは使用されませんでした。
データは匿名化されており、個人情報や地理的位置情報は含まれていません。 回答者のコメントで個人が特定されないよう、自由回答式のフィールドはすべて削除されています。
アンケートの実施方法をより詳しく把握できるよう、データセット、アンケートの質問、アンケートのロジックを公開しています。 回答の選択肢にはさまざまな順序(アルファベット順、ランダム、または直接)を適用しました。 回答の順序は質問ごとに指定されています。
以下のいずれかに該当するもの:
以下の項目に 2 つ以上当てはまるもの:
Python Software Foundation と JetBrains を代表し、このアンケートにご参加いただいた皆様に重ねて御礼申し上げます。 皆さまのご協力により、Python コミュニティの展望をより正確にマッピングすることができます。
PSF の Recurring Giving Campaign にご協力ください。 PSF は、スポンサー、メンバー、および一般の方々から全面的に支援されている非営利団体です。
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このアンケートに関するご質問や今後のアンケートに対するご提案がございましたら、surveys@jetbrains.com または psf@python.org までご連絡ください。